非現実Blog

自然✖アニメ。子供の頃の感性を大事にしたい。そんなブログになる予定です。

綺麗すぎて心が…『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人形-』【レビュー/感想】

さすがの京ア二

アニメ好きなら必ず通る道、「京都アニメーション」です。

有名作品は数知れずで、らきすた涼宮ハルヒの憂鬱けいおん!Free!など社会現象的アニメを沢山製作しているアニメーション製作会社です。

 

自分がアニメ沼にはまったきっかけも京アニ作品でした。

当時はアニメ=ヲタクだったのであまり口に出せなかったですし、京アニ作品は良くも悪くも可愛い系の女の子が多かったので、隠れながら見てましたね。

 

映像美や安定した作画が特徴の京アニですが、しばらく京アニから離れてしまっていたので、久しぶりに見たアニメの完成度に思わずうなだれてしまいました。(大げさ)

 尊死注意

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ヴァイオレットエヴァーガーデン 外伝-永遠と自動手記人形-

公開:2019年9月6日

原作:暁佳奈著「ヴァイオレットエヴァーガーデン

監督:藤田春香

主題歌:茅原実里「エイミー」

 

僕の人生は何もない。もし、唯一すばらしいものがあるとすればー。

元陸軍の少年兵で、前の大戦で両腕を失ってしまい、大戦後はご見人によってC.H郵便社にて自動手記人形として代筆業をしている、ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 

良家の子女のみが通うことを許される女学校に通う、イザベラ・ヨーク

彼女は大貴族のヨーク家の娘であるが、父親との契約により、この女学校に嫌々通わなければいけなく、彼女にとってはそこはまるで監獄のようだった。

 

そこに彼女の教育係としてヴァイオレットが訪れる。

心を閉ざすイザベラは、献身的に尽くすヴァイオレットと関わろうとしないが、次第に打ち解けはじめ、一緒にお風呂に入ったり、一緒のベットで寝たり、卒業パーティーでは一緒に踊り、周囲の目線を奪うような美しい姿を魅せる。

 

だが、別れの時が訪れる。

卒業とともに契約期間が終了し、ヴァイオレットは帰らなければいけない。

そしてイザベラはヴァイオレットに代筆してもらった手紙を託す。

孤児院にいるテイラーに。

 

実はイザベラはヨーク家の娘であったが、正室の子ではなかったので、父親に長い間捨て置かれていたのだ。日銭を稼ぐ毎日であったが、その時に出会ったのが同じく捨て子だったテイラー。

言葉もつたない幼子のテイラーを妹として育てることを決めたイザベラ。

イザベラはその当時名前を、エイミー・バートレットとして生きていた。

貧しいながらも、二人懸命に生活していたが、突如イザベラの父親が現れ、二人は離れ離れになってしまう。イザベラは父親のもとへ、テイラーは孤児院へ。妹の幸せを願い、父親との契約を飲むことにしたのだ。

 

孤児院で過ごすテイラーにイザベラから手紙が届く。

まだ言葉がうまく話せず、読めない、書けないテイラーの代わりに配達員のベネディクト・ブルーが手紙を読んであげた。

そこには魔法の言葉が。そしてテイラーは決心する。

 

そこから3年後ー。

テイラーはその手紙を携え、C.H郵便社に訪れる。

郵便配達人になるために、働かせてほしいと懇願し、ベネディクトに教わりながら働かせてもらえることになった。

物だけではない、想いを届けることができる郵便配達人になるために。

 

そしてテイラーはイザベラに手紙を出すため、ヴァイオレットと共に手紙を書く。

3年もの年月が過ぎていて、イザベラの所在が分からないでいたが、ベネディクトの必死の尽力によって居場所が分かったのだ。

今は、貴族の家に嫁ぎ、貴婦人であった。

テイラーとベネディクトはその豪邸に向かう。

二人はついにイザベラを発見し、テイラーは手紙をベネディクトに託し、物陰からその様子をうかがっていた。

手紙を受け取ったイザベラは、涙する。妹からの手紙に。

 

テイラーはイザベラと会うのは、自分で手紙を渡せるようになってからと決心するのであった。

「君の名を呼ぶ、それだけで二人の絆は永遠なんだ」

 

心が浄化される

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©暁佳奈・京都アニメーションヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

テレビアニメ版を見ていないまま視聴したのですが、それでも十分楽しめる内容でした。もっと深く見るためにはテレビアニメ版を見てからの方がいいかもしれないですが。

 

絵の綺麗さもさることながら、物語の綺麗さもさすがでした。

物語が前半がイザベラ編、後半がテイラー編という感じです。終始イザベラとテイラーの関係を軸に、姉妹の絆が繊細に描かれていました。

言葉がつたないけど、しっかり想いが伝わるイザベラの手紙で涙するテイラー。その手紙を頼りに配達人となることを決心するテイラーの純な気持ちに心打たれます。

単純に手紙という物を渡すのではなく、書いた人の気持ちを伝えるということが、作中の手紙の内容から見て取れましたね。

 

手紙は今では書くことも、もらうこともなくなってしまいました。

なんでもパソコンやスマホで完結してしまうのは、良いことであると思いますが、子供の頃に手書きの手紙や年賀状をもらった時の感情は、大切な感情なんだと感じさせられましたね。

 

最後に

2019年7月18日。京都アニメーション放火事件から1年が経ちました。

当時ニュースを知った時に、いちファンとしてショックを受けたのを覚えています。

そしてあまりにも理不尽に多くの命が失われてしまったこと。

亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

 

本作やそのほかの数多くの作品に勇気づけられました。

これから世に出る京都アニメーションの作品もきっと見ると思います。

いちファンとして変わらず応援し続けます。

 

 

 

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