非現実Blog

自然✖アニメ。子供の頃の感性を大事にしたい。そんなブログになる予定です。

10年後の8月また出会えると信じて『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』【レビュー/感想】

秩父のアイコン

アニメの聖地巡礼と言えば、ファンの中では定番の行動ではないでしょうか?

それを逆手に取って地方の活性化を促しているといっても過言ではありません。

事実、既存の地方お土産がアニメとタイアップしたり、地方主導で聖地巡礼を促進しています。

日本にやってくる外国人も、聖地巡礼を目当てに来ている人も多いでしょう。

 

有名どころで言えば、「エヴァンゲリオン=箱根」「君の名は。=岐阜」「となりのトトロ=所沢」などですかね。

二次元の世界を身近に感じることができるのは、感無量です。

原画展などの展示会も面白いですが、自分が好きなキャラクター達と同じ場所に立っていると感じるのはいいものです。

 

そんな聖地巡礼の中で有名な場所の一つ、埼玉県の秩父

秩父橋といえば、おそらく多くのアニメファンが目にして、実際に行った場所ではないでしょうか。

まだ行ったことがないので一度は行ってみたいです。

ひと夏の思い出をあの場所で迎えられたらと思うと…

 

 

これはひと夏のちょっと不思議な物語です。

 ここには現実と理想が詰まっている

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(C)ANOHANA PROJECT

 

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

放送:2011年4月~6月

話数:11話

製作:A-1 Pictures

ジャンル:恋愛・ファンタジー

 

いつだって、いつまでだって、なかよしなんだ

超平和バスターズ

じんたん(宿海仁太)めんま(本間芽衣子)あなる(安城鳴子)ゆきあつ(松雪集)つるこ(鶴見知利子)ぽっぽ(久川鉄道)の6人は秘密基地に集まって遊ぶ仲間だった。

しかし、その日は突然訪れた。

めんまの死。

その日から次第に距離が開いてしまい、中学卒業後まで疎遠な関係となってしまった。

 

仲間の中ではリーダー的存在だったが、高校受験に失敗してしまい、引きこもり気味になってしまった、じんたん。

そんなじんたんの前に現れたのは、亡くなったはずのめんまだった。

めんまは「お願いを叶えてほしい」と言います。しかし、めんまの姿を見ることができるのはどうやらじんたんだけのようだ。

願いを叶えるには、5人の協力が必要だが、あの頃のような関係でない。

 

しかし、めんまの願いを叶えるために奮闘するじんたんは、かつての仲間たちと再会するのだが、あれから変わってしまったのは自分だけではなかった。

各々が抱える苦悩や葛藤があり、うまくいかない。

みんながめんまの死を受け止めきれていなかった。

 

なんとか成仏させるために、ぽっぽの提案でめんまの家に向かうことに。

そこでめんまの母親から日記を貸してもらい、その内容から花火をあげることがめんまの願いだと推測したじんたんは、バイトを掛け持ちしてお金を貯めるように。

しかしそれはめんまとの別れを意味しており、複雑な思いがあった。

 

花火をあげる日。

5人とめんまの家族が見守るなか、花火が空にあがった。これでめんまは消えてしまう。だが、そこにはめんまの姿があった。めんまの本当の願いとはいったいなんだろうか、5人は集まり本音を言い合います。

各々の想いを打ち明け、かつての超平和バスターズが昔のように戻ったかのように思えたが、めんまとの別れは確実に近づいていった。

 

秘密基地でまたみんなと落ち合うように言い、じんたんが家に帰ったら、そこには床に倒れているめんまが。

めんまは本当の願いをじんたんに打ち明ける。それはじんたんを泣かすこと。

じんたんの母親が病床に伏せていたころ、じんたんの母親が「本当はもっと笑ったり、怒ったり泣いたりしてほしい」とめんまに打ち明けて、めんまは約束する。

じんたんを泣かす。それが願いなのだと。

 

ひとりで立つこともできなくなってしまっためんまをおんぶして走り出す。

秘密基地についたじんたんはめんまを降ろすと、そこにはめんまがいない。

ついに見えなくなってしまう。

めんまは言う。「かくれんぼだよ…」

5人は秘密基地から外へ。めんまは1人基地のなかで手紙を書く。消えてしまう前に。

 

5人は必死で探すが、見つからない。もう消えてしまったのだと感じたが、そこには手紙が5通。力の入らない手でめんまが必死にかいたメッセージが。

朝日が昇るそこには、めんまの姿があった。今度は5人全員が見ることができた。

かくれんぼを終わりにしなくてはいけない、めんまとお別れしなくてはいけない。

 

じんたん「せーの!」

5人「めんま、みーつけた!」

 

めんま「みつかっちゃった…」

 

圧倒的泣きアニメ

子供の頃のトラウマを成長したキャラクター達が、互いにぶつかり合いながら、それでも一つの願いを叶えるために奮闘する姿に心打たれます。

人間の性格に影響を及ぼす年代に、友達の死というとてつもなく大きな出来事はとても想像できません。

そんなトラウマから立ち直るために、良くも悪くも若さがあるやり方で向き合っていくのは、正直子供向けアニメとは言えません(笑)

 

しかし、高校生より上の年代には突き刺さる内容だと思います。

作画や絵のタッチも綺麗で、見ていて飽きない作品です。

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(C)ANOHANA PROJECT

そして何といっても、めんまが健気でいい!

自分の姿が見えていないのに、疎遠になってしまった5人のためにまっすぐに向かっていく。

記憶が亡くなったころのままなので、いろいろ抱えながら成長した5人とはちょっとかみ合わないところがまたいいんです。

あのころのめんまが再び5人をめぐり合わせ、向き合うきっかけとなったというのが、最終話のかくれんぼのシーンで爆発します。

5人が本音をぶつけ合うシーンから、かくれんぼでめんまを見つけるシーンまで怒涛の泣き回で、ずっと泣きながら見てました。

めんまを成仏させることで、5人が成長していく姿を見ていくのもこのアニメの見どろですね。

 

10年後の8月

主題歌はZONEの「secret base~君がくれたもの~」です。

正確には、その楽曲を本作の声優がカバーしたものですね。

 

キッズ・ウォー」というドラマの主題歌として知っていたので、初め聞いたときは、ん?と思いました。

でも歌詞が合いすぎなんです。

しかも放送時期の2011年と楽曲の発売年が2001年。10年なんですよ。

エモいですよね。

昔の曲が起用されて改に日の目を見るのは、懐メロ好きの自分にとっては嬉しいです。

 

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