非現実Blog

自然✖アニメ。子供の頃の感性を大事にしたい。そんなブログになる予定です。

マキヒロチの最旬作。女子✖スケートボード『Sketchy』【レビュ―/感想】

夢中になれる何かを

コロナのおかげ?でいい意味で働き方が変わってきています。

通勤することすらなくなり、自宅で過ごすことが多くなり、自分の時間を作ることができるようになってきた人もいるでしょう。

 

しかし環境が変わることで悩むこともあります。

先の見えない将来に不安を感じることは最早現代病と言っても過言ではありません。

そんな時に自分を支えてくれるものとはいったい何でしょうか。

恋人?家族?友達?

 

選択肢の多い多様な生き方の中で、夢中になれることを見つけることは簡単そうで見つけにくいかもしれません。

思いかけないところで出会った夢中になれることをやれる環境はそろっています。

後は出会うだけです。自分も出会い待ちです。

 

 輝く場所は仕事、恋、だけじゃない。

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(C)マキヒロチ/講談社

 

・Sketchy

巻数:現在3巻まで

著者:マキヒロチ

出版社:講談社

あらすじ

レンタルショップの社員川住憧子、31歳。

年上の彼氏がおり、せわしない毎日を送っている。

 

高校の同級生の婚約を祝う食事会に参加し、同世代の友達の生活と自身の生活を比べてしまう。その夜、彼氏に「一緒に、暮らさない?」と切り出す。

だが返事は「それは、やめておこう。」

 

翌日、お客さんからのクレーム対応をして疲れ切った憧子は、帰り道をビール缶片手に歩いていると、遠くから大きな音が近づいてくる。

自分の頭上をスケートに乗った女の子が飛び越えていった。

その姿に目を奪われてしまう、キラキラした女の子たち。

 

翌日からその光景を思い出し、仕事中もボーっとしてしまう。

ゴミ置き場にあったスケボーを乗り出し、ついにスケートボードのスクールに通うことに。周りは子供たちばかりで、大人のいない環境に恥じらいを感じながらも、スケートボードにハマっていく。

 

同じレンタルショップで働くバイトの小日向しほ、26歳。

スタイリストを目指して、アシスタントとして働いていたが、同僚から陰口を叩かれたりしたせいで、辞めてしまった。

憧子がスケートボードにハマっていく姿を見ていて、自分も次第に惹かれ始める。

 

出版社に勤める竹花いずみ、30歳。

編集者としてバリバリ働いていたが、看板作家の旦那と不倫し、庶務部に異動となった。自宅に借りっぱなしになっていたスケートボードの映画をみて、スケートボードに興味を持ちだす。

 

スケートボードがきっかけで動き出した毎日。

これはスケートボードに魅せられた女子の挫折と再生の日々である。

まさに最旬作

仕事、恋愛、人間関係、そしてスケートボード

定番の題材に旬のスケートボード。間違いありません、旬です。

 

人間関係に苦悩する描写がリアルに描かれていて、読者が感情移入しやすい話がたくさん出てきます。

女子会でマウントを取る女子、結婚する気のない彼氏、母親から結婚を急かされる、夢を諦めバイト生活、一つの過ちによって居場所を失ってしまう、そんな苦悩の日々を送るキャラクター達の背中を押すのは、スケートボードです。

スケートボードという文化は少しアンダーグラウンドな見方をされていましたが、近頃はファッションやスタイルを注目され始め、オシャレなアイコンとして認知されるようになってきています。

 

3人を繋げる共通項としてスケートボードが出てきたというのが最高に旬ですね。

スケートボードに触れていくなかで、魅了的な人間たちに出会っていきます。

知らない世界に飛び込んでいくのは、どんな人でも勇気のいることですが、飛び込んでみると、今まで出会わなかった人達に出会い、自分が変わっていくことができる可能性があると教えてくれます。

本を開いた瞬間オシャレ

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第1巻の始まり方です。こんな始まり方あります?

映画とかのオープニングのような始まり方ですよね。

 

アメリカの住宅地を思わせるような住宅地を一人の女の子が、颯爽とスケートボードに乗って、技をメイクしていき、見開き一面に「Sketchy」のタイトルが登場します。

 

この始まり方に完全にやられてしまいました。

グッと心をつかむ出だしはどんな漫画にも必要ですが、この大胆なページの使い方は初めてでした。2.3巻も同様な始まり方をするのですが、それもオシャレな始まり方です。ぜひ見て確かめてほしいですね。

まとめ

漫画の内容もさることながら、表紙や演出がオシャレで所持欲をわかせてくれる作品です。実際に自分は、レンタルで見はじめてから全巻買いました。

 

マキヒロチさんの作品は、「いつかティファニーで朝食を」「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」などがテレビドラマ化をしているので、この「Sketchy」もいずれドラマ化される可能性もありますね。

テレビでスケートボードが題材になったら、まさしく最旬となることでしょう。

 

モノクロの世界をカラフルにするきっかけを見つけましょう。

 

 

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