『ヴァイオレット・エヴァーガーデン オーケストラコンサート2021』Day2 夜公演の感想
エモーショナルな時間
2021年8月15日、渋谷にて「ヴァイオレット・エヴァーガーデン オーケストラコンサート2021」を観劇してきました。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はテレビアニメシリーズから外伝、劇場版と放映されてきて、間違いなく京都アニメーション史に残る名作。
【過去記事/テレビアニメシリーズ】
【過去記事/外伝】
【過去記事/劇場版】
ただ、コンサートとなると正直言ってどうなんだろう?と観る前は思っていました。楽しめるのかと。
なにせアニメのイベント事に参加するのは初めてで、これまでのイメージだと声優さんが登壇して、ミニゲームやアフレコをするようなイベントが主だと思っていた自分は、音楽だけのイベントがどうなるのかと。
そんな不安は杞憂でした。
およそ2時間半に及ぶコンサートは、始めから終わりまで鳥肌立ちっぱなしの幸福な時間でした。
ざっと内容や感想を書き記したくなったので、これから円盤が発売されるのを待つ方はネタバレになるかもしれませんので、予めご注意下さい。
前編
会場はLINE CUBE SHIBUYA。
徹底した感染対策のもと何事もなく入場。席は一階の真ん中らへんでした。席をひと席間隔で空いての配置だったので、ステージが良く見えました。今後もこれでやってほしい!
コンサートのスタートは、ヴァイオレット役の石川由依さんのセリフで幕を開けました。(鳥肌)
テレビアニメシリーズと外伝の映像と共に、壮大なオーケストラの音楽が鳴り始めると、開始してすぐに鼻をすする音がしだしました。各話の印象的なカットが流れると、そのシーンかフラッシュバックして込み上げるものがあります。個人的には7話と10話がグッとくる話。
ヴァイオレットが池の上を走り、劇作家のオスカーが娘のオリビアを想い重ねてグッと泣くシーン。(7話)
アンが後先短い母親からの手紙を毎年受け取り、そしてヴァイオレットが人を想う心を全面に出したシーン。(10話)
映像だけでなく劇中歌を歌う、TRUEさんや茅原実里さん、結城アイラさんがオーケストラをバックに歌った時は当たり前ですけど、歌うま過ぎでした。今まで画面越しやイヤホン越しでしか聞けなかった歌声が、直に聴くとこんな響くんだ、と感じました。
あと外伝もヤバかった。(語彙力皆無)
中編
約1時間ほどの演奏を終えたオーケストラの方々が休憩の為ステージから降壇しました。
その時、指揮者の男性とコンマスの男性がハイタッチならぬ肘タッチをしていて、いつもならなんとも思わないのに(失礼)、この時は、「エッモ」とか思っちゃいました。
オーケストラの方々がいなくなると、石川由依さんと作品の音楽を担当されたエバンさんが登壇し、作品や音楽についてトークショーがありました。
アニメのコンサートだと歌手の方や役の方がメインで話す印象を持っていたので、製作側の方が話しているのは新鮮でしたね。ドキュメンタリー好きの自分からすると、こういった時間も良いですね。
そしてエバンさんが好きなキャラクターは誰ですか?という質問に、ホッジンズと答えた時に、わかる〜って心の中で思ってました。
劇場版で更に好きになるやつ〜って思ってました。
後編
コンサート終盤は劇場版をメインにスタートしました。
序盤のテレビアニメシリーズと外伝とは違い、作品の雰囲気に合った静かなスタート。劇場版はヴァイオレットがギルベルトに会うまでのもどかしさが印象的です。
エバンさんがトークショーで言っていた、「(テレビアニメシリーズから)ヴァイオレットも少し成長し、それに沿って音楽もエモーショナルなものになった。テレビアニメシリーズの時は木管楽器がメインだったが、劇場版では金管楽器をアクセントにしたことで、曲全体が良くなった。」という内容をおっしゃっていたのが頭にあったので、それを踏まえて聴くとより深く聴く事ができた気がします(そうであってくれ)
そして、ヴァイオレットとギルベルトだけでなく、ユリス編も忘れてはいけない。
個人的には映画館で観た時にここでボロ泣きしました(じまじだ)
後ろで流れる映像にセリフがなかったのが救いでした。あったらやってたな。
劇場版でのグッとくるシーンTOP3に入る、雨の中でヴァイオレットがギルベルトに呼びかけるシーン。ここもヤバかった(語彙力皆無)
一度ご覧になった方は分かると思いますが、
「ヴァイオレット…」
「ギルベルト何してんだよ!」
「ホッジンズカッコいい…」
こんな感じじゃなかったですか?
こんな重いシーンの後に、ヴァイオレットが書いた手紙を読むギルベルトの映像が流れた時に歌ったのが、茅原実里さんの「みちしるべ」なんですよ。泣き。
極めつけは、指揮者が交代し、先ほどまで話していたエバンさんが指揮者となりオーケストラを率いて始まったのが、ヴァイオレットが自分の元を離れたのを改めて感じた花火のシーン。
さっきトークショーで話してたやつ!自分で伏線回収してきてる!エモい!
そのシーンだけ指揮して降壇。いや〜、カッコよかったっす。
そして、コンサートを締めるのは石川由依さんのこのセリフ。
「お客様がお望みなら、どこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです。」
まとめ
アニメのイベント初参加でしたが、初めてがこれで良かったです。
コンサートといっても歌がメインというわけでなく、映像と音楽と歌、それぞれが一体となった2時間半でした。
そして石川由依さんがセリフを印象的なシーンの前に言ってくれるのですが、すごく贅沢な時間の使い方!って思ってました。
作品自体はしばらく見てなかったので、開演前までは不安でしたが、いざ始まると思い出し始めてうるっときていました。それほどに作品自体に魅力があり、京都アニメーションの作品作りが好きなんでしょう。
世界観、音楽、芝居。これらが上手く調和すると、ヴァイオレットエヴァーガーデンのような名作が生まれると思います。
まだ作品を見た事がない方は、是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
きっと心に刺さるシーンに出会えるはずです。
余談
このブログを書いているのは帰りの電車の中なんですけど、大雨の影響で電車が遅延していて、「あっ…これが現実なんだ」と思いました。
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