関東屈指のスノーエリア、片品村のスキー場をご紹介【後編】
ウインターシーズンの幕開け
今年の冬は例年に比べて寒波が発生する割合が高く、今のところ降雪量も多く充実なシーズンを迎えています。
しかし、コロナウイルス感染拡大の影響で外出を含む観光は自粛ムードになってしまいました。
観光を主な産業としている地域では、飲食業や宿泊業に大きな影響を与えています。片品村もその1つです。
ウインタースポーツ自体は密集を避けられると自分は思っています。屋外という利点を生かして、感染拡大予防対策を十分に取れば今まで以上に集客を見込めるのではないかと思います。
スキーやボードというと、道具にお金がかかったり、滑るまで行くのに大変だと言うイメージを持たれるかもしれません。
車や電車で2時間ほど我慢して下さい。
そうすれば、日々の喧騒を忘れる、素晴らしい体験を味わうことができるでしょう。
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④スノーパーク尾瀬戸倉
アクセス:【車】練馬I.C(関越自動車道)→ 沼田I.C→ 鎌田→ 駐車場・パーキング
【電車】東京駅(上越新幹線 1時間10分)→ 上毛高原駅(路線バス・関越交通「スノーパーク尾瀬戸倉」行で約2時間)/上野駅(上越線 2時間30分)→ 沼田駅(路線バス・関越交通「スノーパーク尾瀬戸倉」行で1時間30分)
個性的なローカルスキー場
良質なパウダースノーに恵まれた個性豊かな9コースが魅力のスキー場。毎日の整備が行き届いた、首都圏から一番近いスーパーハーフパイプやパークが人気。
はたまた、全国大会が開催できる公認コースも持ち合わせ、スキーヤーからボーダーまで満足できるコース設定をしている。
そして個性豊かなスクールが揃っていることでも有名。基礎スキーやレーシングはもちろん、フリースタイルスキー・ボードや、リフトアクセス可能なパウダーガイドなど、なかなかないラインナップでお客様を迎えている。
比較的リフト待ちが少なく、ここまで充実しているスキー場では穴場的なスポットとも言える。スキーヤーとボードの割合は半々ほどだが、その多くはフリースタイルやバックカントリーといった通常のレジャー客とは違った客層が多い。なので、いつもとは違った楽しみ方をしたい人にはおすすめのスキー場だ。
雪山を遊ぶ
一般にウインタースポーツの中で「遊ぶ」という分類に分けるのであれば、フリースタイルやバックカントリーはそのカテゴリーになるでしょう。
そうした遊びのスタイルを教えてくれるスクールと環境が整っているのが特徴的です。
飛んだり、パウダーを滑ったりするのは楽しくもあり、危険でもあります。正しく滑走しなければ命を落とす可能性もあります。
初心者はもちろん、数多くの雪山を滑ってきた人も例外ではありません。自然の厳しさを学ぶと共に、楽しさを見出すこと。
その両立を目指すことのできる環境がここにはあります。
⑤オグナほたかスキー場
アクセス:【車】関越自動車道・沼田I.C→オグナほたかスキー場
【電車】JR上越線沼田駅下車→タクシー→オグナほたかスキー場
100%天然雪のスキー場
片品村のスキー場では珍しく天然雪オンリーのスキー場。そのため比較的オープンが遅いが、標高の高さと谷川岳や武尊山からの渇いた空気により、ハイシーズンでは十分なパウダースノーを楽しめる。
また、山頂から1時間程ハイクアップすると前武尊山頂までたどり着くことができ、手軽にバックカントリーを味わうことができる。しかしそれ故に遭難者も出てしまい、一時は滑走禁止だったが、関係者の努力の賜により現在では案内板の設置等で注意喚起を促すことで滑走をすることが可能になった。
沼田ICから国道120号線を道なりに行く他のスキー場に対して、花咲方面に抜けていく道のりは若干分かりにくいかもしれない。
そのためか、圧雪、パウダー、パーク、キッズエリアを設けた中規模スキー場では穴場スポットになっている。土日祝日や平日でもゲレンデが混み合うことはあまりない。
玄人さんからビギナーまで
バックカントリーやパウダースノーを楽しむ方に向けて、期間限定で朝7時から8時半まで通常営業前のコースを滑走することができます。
別途料金はかかりますが、誰も滑っていないゲレンデに自分だけのシュプールを描くことができるとリピーターも多いようです。
リフトからアクセス可能な非圧雪コースも多く、初めてのパウダーやバックカントリーには最適な環境です。バックカントリーというと、通常の装備より沢山のアイテムを必要とし、シールやビーコンなど様々なアイテムを揃えなくてはならず、始めたくても始めにくく感じてしまうかもしれません。しかし、リフトからアクセス可能であれば、通常の装備に、少し太めの板を用意すれば手軽に始められます。
また、スキー場頂上からのハイクアップ可能な点は経験者はもちろん、ビギナーにとっても嬉しいアクセスの仕方になりますね。
まとめ
関東圏では比較的アクセスのしやすいスノーエリア、片品。
しかし、自分が子供の頃から比べるとやはり来客は少なくなってきた印象を受けます。それは、単にウインタースポーツ人口が減少してきているのか、温暖化による影響なのか分かりません。現に7つあったスキー場は現在2つ減り、5つになってしまいました。なくなったスキー場も個性豊かでしたし、子供の頃からお世話になりました。
そんな環境の中でも、スキー場関係者の皆さんはお客様を迎える準備を怠りません。むしろ、当時に比べて今のウインタースポーツのスタイルに寄せつつ、ローカルの良さを残していると思います。
関東圏から抜ければ、長野や北海道といった有名なエリアは沢山あります。規模も大きく、お客様も沢山います。しかし、ウインターシーズンはたった数ヶ月で終わってしまいます。
年1.2回だけ雪山で過ごすのか、週末にサッと行って楽しむのか、どちらが正解とは言えませんが、楽しいことは何度経験してもいい、むしろ何度も経験したい。そう思っている方には、ぜひ一度足を運んでいただきたいと思います。